Tsunovidenceエフェクターブログ

ゆるくハイスピードなエフェクター制作日記

【製作記事#01】MXR MicroAmp リッチバージョン

お久しぶりですー!!更新が長らく空いてしまいました、、

こまめに書いていきたいと思っています!がんばりまーす!!

 

今回は、自分らしくなくお高いパーツで作ったエフェクターの制作記事を数回に分けて紹介していきたいと思います!

 

 

今回作るもの

 

 MXRMicroampです! 

 

ご存知の方も多いと思います!ampとか銘打っておきながらツマミはGAINだけ………なのに、本当に様々な使われ方をする優等生なエフェクターです!!

たとえば、

・ブースター

・バッファー

・プリアンプ

の3つとして使われることが特に多いんじゃないかな、と思います

 

ブースターとして使われることがまあ一番一般的な使用法なんじゃないかと思います。歪みの前に繋いでゲインブースター、後に繋いでクリーンブースターみたいな感じです。

 

バッファー的な使用方法も多く見かけますね!Microampはツマミを0にしても音量が0にならず元の音量と同じ音量になるのが特徴。それを利用してギターに最も近いところに接続してバッファーとして使います。

ちょー大雑把に言うと、エレキギターから出力される信号はすっごい弱くて雑音にも弱いです。そこにバッファーを通すと音に芯と太さが出て、ノイズにも強くなるためすごいおすすめです。

この2行だけ見ると「めちゃくちゃ胡散臭いし絶対何も分かってないやん...」て思われるかもしれませんが、図星です。なんもわかっていません。

 

プリアンプ的に使えるそうなんですけど知らない初めて知った、、、検索したらなんか出てきました!!!予想なんですけど最終段(アンプに1番近いところ)のバッファーとして使う感じですかね?完成したら試してみようかと思います!

 

...そんなこんなではじめにとりあえず一台持っておくと便利でしょう!というエフェクターです!!使用パーツも少なく、エフェクター自作初心者にすごくオススメです!!!

 個人的な超偏見なんですけど、「初めてエフェクターを作るぞ!!!!」って人はだいたいZ.VEXのSuper Hard Onを作りがちなイメージじゃないですか?笑

 かくいう自分もネットでレイアウト探し始めた時に初めて作ったし、友達にSuper Hard Onを作らせましたし、...笑

「ブースター作りたいけどSuper Hard Onはなんか嫌だし、でも割とパーツ少なくて有名な奴がいいなあ、、、」って人は、この記事でぜひMicroamp作っちゃいましょう!!

 

使用した材料

今回は無駄にパーツに凝りました!!こんな高級パーツを普段使っていません!!!!!!破産します!!!!!! 

普段は秋月電子さんとかで買えるような安い汎用パーツだったり、ヤフオクとかパーツ屋でたたき売りされてる特売パーツまとめ買いしてなるべく単価を抑えて作ってます(ただ、ある程度の品質は確保するようにしてます)。

ただ、たまには高くてカッコイイパーツ使って作りたいっていうのが男のロマンだと思うんで、今回は特別に贅沢しちゃいましょう!!!

 

抵抗

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Garrettaudioさんで購入したPRP金属皮膜抵抗を使用しました。赤くてくそカッコイイです。今回はビジュアルだけで採用しました。有名なところではLeqtique製のエフェクターによく使われる抵抗です。

470R×1、1K×1、2.7K×1、10K×1、56K×1、100K×2、2.2M×1、10M×1

の計9本です! 汎用パーツで組むにしても10Mっていう定数がなかなかないですね〜あっても高かったりして地味に手に入れにくいかと思います。

 

コンデンサ

色んなコンデンサを特に意味もなく選びました。値段だけで選ぶのも楽しいんですけど、たまにありえん大きいフィルムコンデンサがあるのでそこだけは気をつけてください!耐圧は16Vあれば十分です!

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Solenのフィルムコンデンサです。定格は0.1uF / 630Vです。

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詳細が定かではないんですけど、ニチコンの導電性高分子アルミニウム個体電解コンデンサです。定格は47uF / 25Vです。近所のパーツ屋さんで入手しています。
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Garrettaudioさん特注のフィルムコンデンサ、Garrettcapです。最初AVXを間違って注文したかと思ったくらい似ててびっくりしました...。定格は1uF / 100Vです。極性のある電解コンデンサでもOKです!
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これが一番見た目で選ばれたパーツですね、間違いない。El-Mencoキャラメル型マイカコンデンサです。調べてもイマイチ情報が出てこないんですけど、どうやら1950~70年代を中心に使われていたようですね。詳しい方教えてください!定格は47pF / 300Vです。積セラやセラコンでも全く問題ないです!
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NichiconのVXシリーズの電解コンデンサです。初めてアキシャル型を使ったんですけど高さが抑えられるのでこれはこれでなかなかイイなと思いました!定格は15uF / 25Vです。
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RoedersteinのEBシリーズの電解コンデンサです。定格は4.7uF / 100Vです。
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どれも普段使いは絶対にできない値段です…電子部品の数十円はめちゃくちゃ大きいですもんね…汎用で揃えようとしても15uFがなかなかなくて手に入りにくいと思います!22uFなんかで代用してしまうのも全然アリだと思います。

ほんとに見た目だけで選んだものしかないです。改めて言っておきますが、高いパーツを使ったら必ずしも音がよくなるとは思ってないです!

 

オペアンプ

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オペアンプは買わずに買いだめしてるOP07CPとかでいっか〜…と思って部品箱漁ったらいつ買ったのかもわからんOPA277が出てきた!ラッキー!!なんに使おうと思って買ったのやら…

汎用の1回路入りオペアンプで問題ないです!

 

その他

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Alphaのポットです。C500Kです。ギターとかアンプに使われることの多いでかい方を使ってみます。
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Alphaの3PDTフットスイッチです!踏み心地はこれが一番好きですね〜タイトでいい感じです。
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Switchcraftのジャックです。エフェクター自作でかなり使われるイメージですが自分は高いのであまり使いません。

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マル信無線のDCジャックです。これが小型で安くて入手しやすくて1番使い易い気がします。
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HAMMONDの1590Bサイズです。これは桜屋電機さんから塗装済みのものを買っています。塗装がほんとに下手くそなのでいつも重宝させてもらっています、、!

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基板 : 秋月電子さんの片面ガラスコンポジット・ユニバーサル基板Bタイプ

はんだ : Kester44 銀入り2%

整流ダイオード : 1N4007

LED : 高輝度青色

青色の積層セラミックコンデンサは紹介し忘れていました!電源部に電解コンと合わせて並列に入れています!

特別にこのパーツじゃないとあかん!っていうパーツは本当にないです!

パーツリストも作成したので載せておきます。

 

パーツ一覧

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6000~7000円くらいしちゃったかな〜と思っていたんですけど思ったより傷は浅かったです。

 

レイアウト

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パソコンでレイアウトを作ったこともあるんですけど、個人的に手描きの方が圧倒的に早くて自由度高いので未だに手書きです。見にくくてすみません、、特に注意することはないです。電解コンの極性に注意して作成してください!

 

いざ製作!

まずは基板を黒くマジックで塗りつぶします!!

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まじで意味はないです。むしろ塗り潰さないほうがいいです。

普通はパターンを基板の上にマジックで書いていきます。塗りつぶしたほうがカッコいいやん??っていうやつです。

 

ケースの穴あけ位置を決めていきます。とりあえずマスキングテープで大雑把に保護します。

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オススメは100均セリアの18mmマスキングテープです。量も多く、品質も良く、入手しやすいので良く使っています。

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定規とペンを使って穴あけ位置をマークしていきます。これ以外は特に使いません。うまくいかないときは何度も引き直します。

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実際にパーツを置きながら穴あけ位置を慎重に決めます。定規や机の垂直、平行をうまく使っていけば意外と綺麗にマークできます!

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穴あけ位置が決まったらセンターポンチで印をつけ、ドリルで下穴あけします。センターポンチがずれると穴あけがずれるので超集中してやりましょう!ドリルで下穴あけしたらリーマでゴリゴリ穴を広げます。

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穴開けが済んだらポットスイッチジャックをしっかり取り付けます。ゆるゆるではなくてここでしっかり締めたほうが後の配線がやりやすい気がします。

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そしていよいよ基板にパーツを半田付けしていきます。「素早く丁寧に」を心がけて心を込めて半田付けしましょう!!!

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かっけ〜〜〜!!!

パーツ選定の段階で色のバランスをよくしたいなって思って選んだのが功を奏しました!!!あとはキャラメルマイカがかわいいですね!かっこよさとかわいさを兼ね備えたモダンでビンテージな感じが個人的にたまりません・・・

あとはケース内配線を済ませて、基板を取り付ければ、、、、

(その辺の写真を撮り忘れたので次の記事で紹介できればと思います。)

 

 

完成!!!

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すんげーかっこよく仕上がりました(自惚れ)

作った感想と使用した感想を書いていきます。

 

作った感想

普段使わないパーツばかりで作ったので、レイアウト作成が地味に大変でした。パーツの大きさをあまり考えずに買ったので、届いてから実際に考えました。パーツ点数も少なく、高級パーツばかり使った割には意外と高くならずに済んで良かったです、、(パーツ一覧作りながら初めてパーツ総額を出しました)

ここ最近はマル信無線の6.3mmフォンジャック(秋月で70円で手に入るやつ)を大量まとめ買いして作っています。でも今回久しぶりにSwitchcraftのジャック使ったのですが、ケース内配線のしやすさが段違いすぎてめっちゃビビりました。そりゃみんな使うわけだ〜、、また定期的に使っていきたいですね!

 今回こんな高級パーツばっかり使って作って「こいつブルジョアやなぁ〜、、」と思われた皆さん、次回の記事でありえんくらいパーツのグレードが落ちます。それはそれでいつもの自分の製作らしくなると思うのでお楽しみに!笑

 

使った感想

今バッファとしてボードに組み込んでいるのですが、あまりに音がキラキラしすぎて逆に扱いにくいやん!ってなってます・・・歪ませるとpresらへんがしっかり出てきて結局削ってどうにかしている状況なので残念ながらボードからアウトしそうです。見た目がドンピシャなのに、、、ストラトを使ってるのでレスポールとかだといい感じになるのかもしれないですね!

ただ、音はめちゃくちゃいいです!!これはほんとに。すっごいナチュラルで絶妙なコンプ感とギターだけじゃ出ないキラキラ感を醸し出します。なんとなくローが前に出る感じも好きです。クリーンの音作りでコンプとかクランチに設定したオーバードライブの前に繋げばすごい音が良くなります。クリーンブーストもすごい綺麗に持ち上がります。 GAINをそれなりにあげたときにSuper Hard Onほど歪むことがないのもポイント高いです。MS-3導入前だったらバッファが気に入らなかったとしても確実にクリーンブースターとして使っていたと思います。あと、プリアンプ的に最終段につないでやってみたんですけど、これなら最初につなぐ方がいいなーって感じです。

 

今回のMicroampリッチバージョン、気になった方はぜひ作ってみてください!あともしかしたらメルカリかヤフオク!にこのMicroampを出品するかもしれないので気になった方はぜひ購入していただけると嬉しいです!

 

次回、今月また更新できるよう頑張りますのでよろしくお願いします!

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最後まで読んでいただきありがとうございました!